山とクルマと・・・

山登りとかクルマとかいろいろ雑記的に残します

昔のクルマ紹介その2(S15 シルビア)

2000年式のS15スペックR。
初めて買った車で、酸いも甘いもいろいろありました。

【はじまり】

大学4年の頃、どこかの駐車場でS15を見かけて形というか佇まいが良かったのかビビッときたのがはじまり。

日産自動車Webサイトより

とはいえ学生の身空で易々と買えるものではなく、グランツーリスモ3のリプレイを眺めて悶々としながら「就職したら買う!」と心に誓う。

 

【就職して1年で頭金を貯める】

東京の某大手SI系の会社に就職し、昼はデータセンター、夜は事務所で定例会の準備やら議事録やら設計やら(あと社内のどうでもいい仕事)・・・みたいな生活(今なら特別条項付き36協定のギリアウトくらい)で社会人1年目にしてはモリモリ稼いでいたこともあり、色々と出費(引っ越しやら家財道具やら飲みやら)はあったものの、仕事を始めて1年が過ぎる頃には「中古ならいける」くらいに。(というか当時既に絶版車)

そこから中古車を探すと、ほぼ例外なくMT車。でも持っているのはAT限定免許・・・
限定解除教習を受け(卒検一回落ちる)、AT限定を解除。

 

【ようやく】

(タマ探し)

MT車を(制度上は)運転できるようになったので本格的に探し始め、中古車雑誌で複数のシルビアを掲載していた新大宮バイパス沿いのGT系専門の店に行きました。
「S15のスペックR(ターボ)で安いの」という条件だったので、そこそこの走行距離(23,000km)で修復ありの車を選んで仮契約。比較していた修復なし車より20万円くらい安かったのと、決めて帰るつもりだったので「コレで!」というノリでした。手放すまでの間に致命的な問題はなかった(コーキングの甘い部分から水漏れはした)ので、結果的には良い選択でした。

(納車)

駐車場探し(意外と見つからない)や諸手続きを経て、2003年7月に納車。買った店からの乗り出し納車で、ペーパードライバー状態でAT限定解除してから初の運転・・・
当時は上板橋界隈に住んでいたので、流れの速い新大宮バイパスをビクビクしながら駐車場まで運びました。

納車時の外観。ホイールは微妙だけど見た目の状態は良かった。

【思わぬことからチューニング方向へ】

実のところ買って満足していてガチ方向に向かう気はなく「ホイールくらいは変えたいなー」というくらいのライトユーザー(?)でした。

車上荒らしにカーナビ盗られる!)

2004年の1月か2月だったか、夜に出かけようと思って車のドアを開けると何か違和感を感じる・・・
「シフト周りおかしくね?」

「えー・・・ナビが無いな・・・えぇ」

「ん~警察呼ぶか・・・たしか駅の北口に交番あったなー・・・」
人間、衝撃的すぎる事態に直面すると冷静になるようで、淡々と交番に行って事情を伝えて、現場検証して、比較用に掌紋を採られ・・・TOKYOコワイ(;_:)

サイバーナビを持ってかれました(;'∀')
ずいぶん丁寧に持っていったようで部品の破損はなかった。

外観はキレイなんだけど・・・

(修理してくれる店を探す)

ディーラーと付き合いはない、量販店に持っていくような内容でもない、買った店も工場はあるらしいけどなんか怪しい(距離もあるし)、近所で修理を頼めそうな店はないかなーと思ってネットで探して駅3つくらいのところに「いいかな」と思える店(いわゆるプロショップ)を見つけて修理を依頼。

(チューニングへ・・・)

プロショップに行って最初に頼んだ作業が車上荒らしの修理と保険(結構たいへんだったらしい)の対応。普通の入り方じゃないですね。
ホイールは変えたいと思っていたということもあり、話が膨らんでいってタイヤとホイールと足とマフラーを変えてみたら「ええやん!」と・・・

だんだんと金銭感覚が狂って(適正価格というものを知って)いって、こんな(↓)方向に。


【だいたい前期・中期・後期の3段階の変化】

10年くらい乗っている間に大きな変化が2回あって、前期・中期・後期みたいな感じに分けられます。

(前期)

チューニングを始めてシートを替えたり、冷却系の強化、駆動系(LSDとかクラッチとか強化ミッションとか)やブレーキを替えて、ブーストアップしてパワーを出したりとサーキットを走るのに必要な装備を整えた時期です。
後にワイドボディ化するまで、外観はだいたいこれで決まり。

この頃流行りのユーロテール。

このホイール(Prodrive GC05-F)は大のお気に入りで、ワイドボディにするまでコレ。

走ってる感

(中期)

走行距離が9万kmを超えたあたりでエンジンオーバーホールして、タービン替えて、ロールケージ入れて、クラッチの容量が足りないのでツインクラッチ入れて・・・という具合で走りの車として中身は完成形に。

tcf=1.0でトルク:39.3kgm、パワー:310.5ps

ダイナパックの計測結果。
3,000rpmを境に別の車になる感じです。

(後期)

「ヤシオのリアバンパーいいけど、単品じゃ付かないのかー」と思っていたところにエアロキットのキャンペーンをしていたので取付けをお願いした結果がこちら(↓)。
前後フェンダーがかなりワイドになり、Sタイヤも投入してよりサーキット傾向に。

エアロを付けてからしばらくはサイドステップの張り出しに爪先を引っ掛けてた。

足柄SAにて。

最終的には富士スピードウェイのレーシングコースで2分4秒台、タイヤ的にはぜんぜん余裕があったので、2分フラットくらいは届いたかも。

【そして手放す】

だんだんと基礎的な部分が壊れるようになってきて、なかなかタフな維持費になってきたので車検を機に手放すことにしました。(パワステそのものにガタがくるって理解の域を超えていた(;'∀'))

本当は手放す気はなかったんですが、それは盆栽にしておくという意味ではなく普段乗りにもサーキットにも持っていくという意味で、その前提で考えるとムリだなと。懐具合に縛りがなければ箱車を何台か用意して・・・みたいな方法もあったと思いますが現実的ではないので、別の車を探すことにしました。

23,000kmで乗り出して13万kmを超えたところで手放すことになったので、2003年から2013年までの10年で11万kmを自分でドライブしたことに。積み上げるとずいぶんなコストがかかってますが、頑張りの結果が形を成してそこに存るという満足感と、価値を得るには相応の対価が必要という学びを得たことを踏まえれば良かったのかなと思います。

その後のシルビアは千葉のほうのパーツメーカーに買われて開発車両になったようで、いつだったかのオートサロンで展示されているのを見ました。荒く使われてスクラップ送りになるより、良い環境に行ったと思います。

 

最終的にこんな感じのスペックでした。(壊れたり、壊したりを繰り返してるので、実際はもっといろいろありますが)